DRYな備忘録

Don't Repeat Yourself.

Mac上で「歌声りっぷ」を使う【Boot Camp】【Windows10】

背景

  • ある曲のボーカルを抽出したものが欲しい(公式のオフボーカルは手元にある)
    • Ableton Live でオフボーカルトラックの逆位相をオリジナルトラックにぶつける方法でボーカルを抽出しようとした
      • あんまりうまくいかない
    • PhonicMind で1曲だけ利用枠購入してボーカルを抽出しようとした
      • 曲調によってはうまくいく
  • Macだけど「歌声りっぷ」も使ってみて、品質を比較したい

※ 本エントリ末尾に、実際に聞ける形で結果の比較があります。

概要

  1. MacBoot Campで、Windows10を使えるようにする
    1. Windows10のプロダクトキーをAmazonで購入しとく
    2. Windows10のISOファイルをダウンロードする
    3. Windows10のインストールと起動+初期化
  2. MacWindowsを選択的に起動する
    1. 電源オフ状態 → Mac / Windows の選択
    2. Mac起動時 → Windows
    3. Windows起動時 → Mac
  3. 「歌声りっぷ」を利用可能な状態にする
    1. ソースのダウンロードとlzhの解凍
  4. 「歌声りっぷ」の使用
    1. 16bitのwavでなければいけない
    2. 実行!

手順の記録

1. MacBoot Campで、Windows10を使えるようにする

1-a. Windows10のプロダクトキーをAmazonで購入しとく

箱でも変えるっぽいけど、オンラインコードで買ったほうがいろいろ楽だと思われ。僕はこちらをポチった。金無いけど。

購入が完了して「注文履歴」→「注文の詳細」で「ライブラリに移動」すると、プロダクトキーが表示されてる。

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このプロダクトキー、携帯のカメラなりでメモっとくのがいいです。1-cでWindowsをアクティベートするとき、当然ながらこの画面をこのPCで開く術が無いのでw

1-b. Windows10のISOファイルをダウンロードする

上記で購入したものは、Windowsをマシンにインストールしてアクティベートするときに必要な「プロダクトキー」であり、WindowsのOSそのものではないので、OSのソースコードをダウンロードしてくる必要があります。まあまあデカい。

1-c. Windows10のインストールと起動+初期化

Boot Camp Assistant」という標準でMacに入ってるアプリケーションを使って、上記でダウンロードできたWindows10のISOファイルを元に、Windows10をこのマシンにインストールする。必要なソフトウェアのダウンロードなどを含むので、ある程度太い回線につないで実行するのがよいかと思われます。

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インストールが終わると、Windowsでの再起動を提案されるので、Yesです。

Windowsが立ち上がり、言語やキーボードレイアウトなどを聞かれたのち、プロダクトキーを入力する場面になるが、それはもう1-aで購入しているので、それを使う。

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2. MacWindowsを選択的に起動する

2-a. 電源オフ状態 → Mac / Windows の選択

support.apple.com

以上。

2-b. Mac起動時 → Windows

support.apple.com

以上。

2-c. Windows起動時 → Mac

これが問題で、ほんまは「右下の△」→「ひし形マーク」→「OS Xでの再起動」を選択したらBootCampできるらしんだけど、macOS High Sierra からどうやらそれが動かないらしいので、

2-aと同じ方法を取る、つまり一度シャットダウンするよりほかなさそう。

参考: itkhoshi.com

3.「歌声りっぷ」を利用可能な状態にする

無事、MacでWindows10が動くことが確認できたので、つぎに「歌声りっぷ」を調達する。

3-a. ソースのダウンロードとlzhの解凍

ソースそのものはここでダウンロード可能

www.vector.co.jp

ただ、落としてきたものがlzhファイルで、この解凍ソフトウェアがデフォルトで入っていないので、

forest.watch.impress.co.jp

これを落としてきて、ショートカットをデスクトップに作成して、そこに「歌声りっぷ」のlzhファイルをドラッグアンドドロップすると、無事、解凍され、中に.exeファイルがあったので、これをめんどくさいのでそのままデスクトップに移動した。

4. 「歌声りっぷ」の使用

4-a. 16bitのwavでなければいけない

GUIめんどいので、MacなりLinux環境で、ffmpegCLIをつかった

# オリジナルトラックとオフボーカルトラック両方用意する
% ffmpeg -i ./original.mp3 -acodec pcm_s16le original.wav
% ffmpeg -i ./offvocal.mp3 -acodec pcm_s16le offvocal.wav

4-b. 実行!

Google Driveかなんかに入れて、Windowsに渡して、歌声りっぷする。した。

結果の比較

Phonic Mind
Ableton Live
歌声りっぷ

結論

  • 今回のケースでは「Phonic Mind」が段違いに性能悪いように聞こえるが、曲によってはバッチリ抜けることもある
  • 「Ableton Live」で自分で頑張る場合には、ここからさらにEffect/Filterなどでならしていく余地があるし、やっぱり楽
  • 何も設定いじらず、「歌声りっぷ」が今回は最も良い結果になった。がんばってWindows環境構築してよかった

謝辞

どうしても歌声りっぷ使ってみたいという今回の検証にあたって、大好きなトラックメーカーであるハナカミリュウさん、DJの先生であるKAZZONE大先生、間接的ではありますがCoNoSyuNya氏、にたいへん助けていただきました。ありがとうございます。

なお、今回がんばってアレしたソレで、はじめてのマッシュアップトラックをつくって、来たる 11月2日(金曜日)の Sound Sandbox vol.3 で流そうと画策しています!どうぞ遊びに来てください!

soundsandbox.tokyo

で、完成したもの

上記のイベントでかけた。マッシュアップたのしい。

soundcloud.com

DRYな備忘録として